夢日記
5/21(金)
その食堂は穴の先にあった。
手を広げる隙間もない狭い穴ぐらを匍匐前進でイモムシのように進んだ。十分ほどで視界が開けて、三人家族が経営するとある食堂へ繋がった。キッチンに立つ若い母親、床にはおもちゃで遊ぶ二人の子供。子供はまだ小さく、五歳ほどの男の子と女の子だ。客はいない。そもそも、ここが食道であるかどうか定かではない。ぱっと見にはどこかの家庭の台所へうっかりお邪魔してしまったという感じだ。
「あの」と僕。返事はない。家族はそれぞれのことをしている。「ここで何か食べさせてもらえると聞きました」
「ああ、待ってな、今作るから」と母親。二人の子供が疑わしそうに僕を見つめる。そしてまた遊びに戻ってゆく。
ここで目が覚める。